明日のデザイン＆アート界を担う若手を支援する『UNDER 30』プログラム。
DESIGNART発起人が注目する、30歳以下の有望株を独自の視点でピックアップしました。
以下、今年選抜5組のクリエイターをご紹介します。

■ AROUNDANT（アランダント）
高木健太郎と田中聡一朗によるデザインユニット。大工、家具設計者として働きながら、都内のアトリエを拠点に活動しています。
織り機の構造と楽器の演奏によって生まれる動きを組み合わせ、コントロール不可能な新しいテキスタイルを生み出す高木健太郎による「W-M project」と、エキスパンドメタルにLedチップを埋め込み、光源が存在しないかのような印象を与える田中聡一朗の照明作品「Less than instrument」。それぞれが行ってきた創作活動を元に、共通するテーマとして「purism」を掲げ、DESIGNART TOKYO 2021に合わせてアップデートされた2作品を展示します。
https://www.aroundant.com

■ Kathleen Reilly（キャスリーン・ライリー）
2018年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業し、ロンドンのGallery S Oに所属。現在は新潟県燕市を拠点に活動しているスコットランド出身の金属工芸家。
日常との関わり方に新たな領域を見出すことを目的として、燕市のカトラリーメーカーとのコラボレーションによる新しいデザインのナイフ「Oku」を制作・発表します。
www.kathleenreilly.co.uk

■ ATSUSHI SHINDO（進藤篤）
インテリアデザイナーとして活動する傍ら、日常に潜む素材の根源的な魅力に光を当てた作品を発表しているアーティスト。東京藝術大学大学院卒業。
DESIGNART TOKYO 2021では、富山で出会った豊かな資源と技術への自身の驚きの瞬間を出発点とし、素材から作品へと展開するプロセスを通して、自然の産物とデザインが緩やかに繋がるデザインピースを展示します。
https://www.atsushishindo.com/

■ salt in（ソルト-イン）
劉 杉杉(リュウ サンサン)と周 修来(シュウ シュウライ)による中国出身のデザインユニットです。日本留学の経験があり、現在は日本を拠点に、実験と試行錯誤を重ねながら、デザインの“塩加減”を模索中。「人は見た目や感覚でその本質を定めてしまうが、見えないところに宿る素材の痕跡と表現を“裏の鋳型”から抜け出し、反映したい」という考えをもとに、新しいコモン・センスを伝えていきます。
https://salt-in.com/

■ 深地宏昌（Hiromasa Fukaji）
プロッター（ベクターデータを出力する機器）を用いて偶発的表現を創る手法「Plotter Drawing」（プロッタードローイング）を軸に、独自のグラフィック表現追求を続けるデザイナー・アーティスト。デジタルでしか表現しえない緻密な線情報が、筆材によって物理的に描かれると、摩擦や湿度などの物理的要因によって滲みや擦れなどの「偶発的表現」が生まれます。デジタルとリアルの境界に生まれる意図せぬ偶発的表現は、五感に響く不思議な美しさを醸し出し、想像を超えた質感を創り出します。
https://www.hiromasa-fukaji.com/