EXHIBITIONS

CELINE ART PROJECT

エリア
Area

表参道

ジャンル
Genre

ART

展示期間
DATES

2023.7.29(sat)〜

営業時間
OPERATING HOURS

11:00〜20:00(不定休)

会場
LOCATION

セリーヌ表参道 東京都港区北青山3-5-29 ​

CELINE ART PROJECT

2023年7月、表参道の中心地に位置するセリーヌ表参道は、エディ・スリマンによる新しい建築デザインコンセプトによって、タイムレスな空間としてリニューアルオープンしました。
最高級の天然素材を使用し、バランスの取れた巨大な彫刻のような店舗のメインエントランスである1階の象徴的ならせん階段の中心には、エディ・スリマンが依頼し、アーティストのエレイン・キャメロン=ウィアーが制作した銅とスチールの彫刻「スネークX」が飾られています。​

ブルータリズムデザインを基盤にした建築の中に配置されたヴィンテージ家具、そしてエディ・スリマンが特別に手掛けた家具は、その彫刻的な美しさで空間と調和し、全体のコンセプトの中で重要な役割を果たしています。
セリーヌ アートプロジェクトの展開も拡大し、クリス・サッコ(CHRIS SUCCO)やジョン・アイザックス(JOHN ISAACS)による絵画、A カッセン(A.KASSEN)、デイヴィッド・ナッシュ(DAVID NASH)、エリザベス・アターベリー(ELIZABETH ATTERBURY)、キャメロン・プラッター(CAMERON PLATTER)による彫刻など、コンテンポラリーアートの数々が加わり、店内に展示されています。​
ELAINE CAMERON WEIR “SNAKE X”, 2019
エレーヌ・キャメロン=ウィアーは、自然のものと人工的なものという相反する要素を組み合わせて彫刻を作り上げています。制作に用いるのは、機能性やその一過性の性質が魅力的な素材です。

「Snakes」シリーズは、2016年に開始され、現在も進行中のプロジェクトです。ガラス質の釉薬を高温で銅に焼き付けて作るエナメル製。できたものは、構築的なメッシュ製裏材にツイステッドワイヤーを使って取り付けてあります。ヘッドもテールもない、剥いだものをそのまま展示したような「スキン」です。それはまるで、己のテールを噛んで環となったヘビ、ウロボロスのようです。永遠に脱皮を繰り返すヘビは、再生の象徴という重要な意味を持っています。また、自らの作った無限の環から出ることのできない滑稽さの象徴でもあります。ウィアーは、この二つに相通じる「永遠性」を強調するために、この「Snakes」シリーズを作成しました。

エレーヌ・キャメロン=ウィアーは、1985年、カナダのアルバータ州で生まれ、現在はニューヨークを拠点に活動しています。ニューヨークのニュー・ミュージアム、ドイツのクンストフェアライン(ドルトムント)、ニューヨーク・ニューウィンザーのストーム・キング・アートセンター、ジョージア州のSCAD美術館、ワシントン大学構内ヘンリーアートギャラリーなど、世界中で個展を開催しています。
2022年、キャメロン=ウィアーの作品は、第59回ヴェネツィア・ビエンナーレで展示されました。

2019年にセリーヌ アートプロジェクトに参加し、その会場のみで展示されるインスタレーション作品、「Snake X」の制作を任されました。この作品は、表参道にあるセリーヌ店舗内にて常設展示されています。もう一対の「Snakes」が、来秋オープンするアメリカ、マイアミのセリーヌストアのために特別に作られる予定です。また、真ちゅうおよび大理石製「観葉植物」彫刻シリーズの一作品は、スペイン、バルセロナにあるセリーヌ店舗内にて常設展示されています。
A. KASSEN​ "BRONZE POUR L", 2021
A.Kassenは、外観と内容物の関係性を探ることに重きを置いて活動しているアーティスト集団です。日常品のようなオブジェやエレメントを、ブロンズ、またはわずかな時間しか存在しない水たまりや反射像などで形作ることから始めます。 A.Kassenは、建築と解体を通して作品を作ります。また、解き明かそうとする現象に対する既成概念を問い直すという再解釈化・再文脈化も行います。​

自然的要素における化学的および物理的反応だけを利用したA.Kassenの「Bronze Pour」シリーズは、高温の液状ブロンズを少量、直接水の中に注ぎ入れて作ります。水に触れた際にブロンズが冷却され、前もって予測することが不可能な、意外性のある小さな形を作ります。これをスキャンし、拡大してブロンズで鋳造します。その過程に、アーティストの手が関わることはないのです。必然的に抽象的なものが出来上がりますが、参照物の特徴は残しているので、彼らの想像の源となったものを即座に考え、探し当てる助けになります。現代彫刻を思わせる「Bronze Pour L」は、曖昧さに加え有機的造形としての性質も持っています。​

ロイヤルアカデミー・オブ・デンマークを卒業後、コペンハーゲンを拠点に活動している A.Kassen は、2004年にコラボレーションを開始しました。A.Kassenの作品数点は、セリーヌ アートプロジェクトコレクションにも含まれており、表参道、ニューボンドストリート(イギリス)、福州 Mix C(中国)にあるセリーヌ店舗内にて展示されています。今後香港のハーバーシティ店舗内でも展示される予定です。​
CHRIS SUCCO​ "TELEVISED MIND", 2022
ドイツ人アーティスト、クリス・サッコは、多岐にわたる素材や工程を用いて制作を行っています。キャンバスにラッカーや油絵具をスプレーで吹き付けて描いた絵は、主にマットなブラックとホワイトという最低限の色合いのみで描かれています。サッコのジグザグ模様の絵は、書写やカリグラフィーに似ており、彼の作品が詩や音楽に大きな影響を受けていることを示しています。

代表的なシリーズのひとつである「White Paintings」では、ホワイトの油絵具の層が背景を部分的に隠し、色の閃きを浮かび上がらせています。またキャンバスにシルクスクリーンでコラージュを施したり、軟鋼、メッシュ、ボクシングの道具を使って彫刻を制作するなど、作品ごとにストーリーがあります。そこに共通するのは、表現の要素、形態や技術 の洗練の中に個性を求める姿勢です。作品タイトルの多くは、2015 年に友人である文筆家ポール・ヴァッサーマンと共著した詩集「The Price You Pay For Not Being Alone With Your Dying」(死に瀕して一人ではないことへの代償)からとったものです。

1979 年生まれのクリス・サッコは、ドイツのデュッセルドルフを拠点に活動しています。世界中のギャラリーで展覧会を開催し、好評を博しています。 2023 年、自身の作品「Televised Mind」をもってセリーヌ アートプロジェクトに参加しました。この作品は現在、表参道にあるセリーヌ店舗内にて常設展示されています。​
DAVID NASH​ "SERPENTINE COLUMN", 2017
デイヴィッド・ナッシュは1945年、イギリスのイーシャーで生まれました。北ウェールズのブレイナウ・フェスティニオグを拠点に活動しています。1960年代後半、のちにアトリエとなる教会付きの牧師の家を手に入れ改築して以来、この地に住んでいます。​

斧、チェーンソー、火、水といったさまざまな「道具」を使うナッシュは、鉛筆、紙、インクを用いる優れた製図家でもあります。ナッシュは、自然に倒れてしまった木や、老齢・病気・安全性を理由に切り倒された木から取った木材のみを使って作品を作ります。主に卵、柱、十字架、ピラミッドなどをモチーフとして用います。その作品の多くに、有機的かつ幾何学的な形が用いられています。大規模インスタレーションでは、コルクガシの樹皮を積み重ねて先の細くとがった塔状・円状の作品を作りました。カシの枝を焼いて床に置くことで、背の低い凸状の構造物や円状の作品も作っています。​

デイヴィッド・ナッシュは、1999年にロイヤルアカデミーの会員となりました。ナッシュの作品は、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、日本の博物館や施設などで大々的に展示されています。​

ナッシュは、2019年にセリーヌ アートプロジェクトに参加しました。うち6点の木製彫刻作品が、アメリカ(ロサンゼルスおよびニューヨーク)、フランス(サントロペ)、モンテカルロ、イギリス(ロンドン)、日本(東京および神戸)にあるセリーヌ店舗内にて常設展示されています。​
CAMERON PLATTER​ "!!!XXXXXXX??JZJSJHDJSJBSSSSHSHSHSHSHZH***ZU", 2019
キャメロン・プラッターが作品制作に用いる、様々な要素に満ちた多角的アプローチは、ありふれた見落とされがちなものをインスピレーション源としています。わずかな時間しか存在しない、異なる種類の異端的性質のものからも着想を得ています。大量生産された日常品(建築用コンクリートブロック、椅子、ゴミ箱、タイヤ、冷蔵庫、トイレ、デッキチェアなど)を複製して作った、木製彫刻の集合体からなるトーテム像は、比喩的な立体モニュメントであり、コラージュでもあります。と同時にそれは、こうした作品の美的な魅力、文化的・社会的・機能的価値を論じているのです。プラッターは、南アフリカの大衆文化を再概念化しています。そして一見シンプルなビジュアル言語を通して、重要な社会政治的テーマを浮き彫りにしているのです。

1978年、ヨハネスバーグで生まれたキャメロン・プラッターは現在、南アフリカのクワズール・ナタール州を拠点に活動しています。 作品は、ニューヨークおよびサンフランシスコ MoMA、パリのパレ・ド・トーキョーやポンピドゥー・センター、セネガルのダカール・ ビエンナーレなどで展示されてきました。また、ニューヨーク MoMA、フランスのペイ・ド・ラ・ロワール現代美術地域基金、 Iziko 南アフリカ国立美術館でも常設展示されています。2022年、自身の彫刻作品「!!!XXXXXXX??JZJSJHDJSJBSSSSHSHSHSHSHZH***ZU」をもってセリーヌ アートプロジェク トに参加しました。この作品は現在、表参道にあるセリーヌ店舗内にて常設展示されています。​
JOHN ISAACS​ "EREBUS", 2022
ジョン・アイザックス(1968年、イギリスのランカスター生まれ)は、ベルリンを拠点に活動しています。学生時代に専攻した進化生物学の影響により、人間の存在という神秘を探求し、理解することに強い関心を覚えました。

ジョン・アイザックスは、1990年代に制作した、超現実的な人体のワックス彫刻で一躍有名になりました。形が崩れ、太り、気味が悪い塊のそれは、見る人を不安で落ち着かない気持ちにさせました。繰り返しを嫌悪するアイザックスは、一つの様式を追求することはしません。実技を通して独学で技術を身につけたアーティストらしく、アイザックスは、陶芸からネオン、ブロンズ、大理石彫刻、そして写真に至るまで多岐にわ たる素材や技巧を試行してきました。作品につけるタイトルは、彼自身の活動において重要な意味を持っています。見る人が何を鑑賞しているのか、そして彼らを取り巻く現実について問いかけるようなあいまいなタイトルもあれば、同じタイトルがいくつか の作品で繰り返し使われることもあります。その場合、その一つ一つが共通の「感動の風景」の一部となるのです。

ジョン・アイザックスの作品は、世界中の数々の博物館、施設、ギャラリーで展示されています。ロンドンのサーチ・ギャラリー、京都国立近代美術館、テート・リバプール、ザルツブルク現代美術館などがその一例です。アイザックスは、2023年にセリーヌ アートプロジェクトに参加しました。2点の肉筆画が、表参道、南京国際金融中心(中国)にあるセリーヌ店舗内にて常設展示されています。​
ELIZABETH ATTERBURY​ "BRONZE CHOP", 2018
エリザベス・アターベリーは、絵画制作とオブジェ制作という2つの分野を自由に行き来しながら芸術活動を続けています。元々の機能や使用状況から切り離された文化遺物の持つ自律性に興味を惹かれたアターべリーは、文化遺物、小道具、モデル、彫刻の違い(あるいは違いのなさ)をテーマに作品制作を行っています。

エリザベス・アターべリー(1982 年、フロリダ州ウェストパームビーチ生まれ)は、メイン州ポートランドを拠点に活動。アメリカ国内のギャラリーや施設で展覧会を開催し、好評を博しています。2023年、自身の彫刻作品2点をもってセリーヌ アートプロジェクトに参加しました。この作品は現在、表参道のセリーヌ店舗内にて常設展示されています。 ​
エリア
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表参道

ジャンル
Genre

ART

展示期間
DATES

2023.7.29(sat)〜

営業時間
OPERATING HOURS

11:00〜20:00(不定休)

会場
LOCATION

セリーヌ表参道 東京都港区北青山3-5-29 ​

BRAND / CREATOR

CELINE

1945年にセリーヌ・ヴィピアナが子供向けのメイド トゥ メジャーのシューズブランドとして創業。セリーヌは、ブランドの柱として、サヴォアフェール(匠の技)と最高品質の素材を融合するという考えを打ち出し、パリジャン・シックを象徴するブランドとなりました。現在、その精神は、パリのヴィヴィエンヌ通り16番地にあるアトリエを通じて、アーティスティック、クリエイティブ、イメージ・ディレクターのエディ・スリマンによってより確かなものになっています。

http://www.celine.com

VENUE

セリーヌ表参道​

2023年7月、表参道の中心地に位置するセリーヌ表参道は、エディ・スリマンによる新しい建築デザインコンセプトによって、地下1階から地上2階までの3フロアに増床し、タイムレスな空間としてリニューアルオープンしました。
最高級の天然素材を使用し、バランスの取れた巨大な彫刻のような空間には、セリーヌ アートプロジェクトの展開も拡大し、クリス・サッコ(CHRIS SUCCO)やジョン・アイザックス(JOHN ISAACS)による絵画、A カッセン(A.KASSEN)、デイヴィッド・ナッシュ(DAVID NASH)、エリザベス・アターベリー(ELIZABETH ATTERBURY)、キャメロン・プラッター(CAMERON PLATTER)による彫刻など、コンテンポラリーアートの数々が加わり、展示されています。​

http://www.celine.com
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