INTERVIEWS

Amazon Echo スペシャルインタビュー : 永山 祐子
空間に感性を与えるテクノロジー

今回デザイナートトーキョー2022が掲げるメイン企画「ネクストサーキュレーション」にちなみ、最も注目される建築家の一人である永山祐子さんに、建築や日常空間において、アートやテクノロジーがもたらす新しい可能性について語ってもらった。Amazon Echoのサポートで実現した未来を見据える羅針盤ともいうべき内容だ。

建築と呼応するアート

それは2018年。デザイナート史上、最大級のアートが発表された。会場は東京・南青山のエイベックス本社ビル。その中央のエントランスにシルバーの風船を大胆に据えた「2021#Tokyo Scope」は建築家・永山祐子さんが、アーティスト藤元明さんと手がけたインスタレーション作品だ。

「私が注目したのはこの建物の立地の意味でした。そこはオリンピックの中心地となる新国立競技場に近いヘリテージゾーンにあり、六本木ヒルズと東京ベイゾーンを串刺すと軸線の上に建てられている建物でした。しかも建物のアトリウムがその軸線に向けて開いている。東京を象徴する建物として、2021のメッセージの舞台としては最適と思ったのです。」
2021#Tokyo Scope AKIRA FUJIMOTO / YUKO NAGAYAMA ©OMOTE Nobutada
都市を俯瞰した視点で建築物に巻き込み、さらに巨大なアートの下をエスカレーターで2階に進む。アートが空間動線に感性を与えるインスタレーション発想は、デザイナートで最も鮮烈なメッセージを社会に示した。

永山さんの活動からも分かるように、アートとはその時代に直面する疑問を問いかけながら、多くの人に新しい気づきを与える。そしてそこに説明や機能がなくても、鑑賞者が自身の考え方とシンクロさせることで豊かさを生み出す。そんな目に見えない相互作用が暮らしをアップデートしてくれるのだ。

スマートスピーカー「Amazon Echo」はハンズフリーで使える音声操作を通じて、日々の暮らしの中で「できること」の幅を広げる。これがしたい、あれはどうだろうか。人の脳裏に浮かんだことを「アレクサ」と声に出すだけで適切なサポートをしてくれる。暮らしの視界が急に開ける、そんな新しい体験が社会や生活に溶け込み始めている。

スマートスピーカーは建築の新しい景色をつくる

東急歌舞伎町タワー ©️永山祐子建築設計
「これからの建築に求められるのは、都市の過去と未来をつなぐものであり、未来の都市へ変化して行くきっかけとなることです。建物はこれからもそこにあり続けていくもので、それを成立させ続けるクリエイティビティというものが、ますます社会で重要になっていくと思う」と永山さんは建築家の役割をとらえる。
「NYの都市はアートが自然と融合していて好きです。街を歩いているとオフィスビルのエントランスに有名アーティストの巨大なアートが飾られていたり、ストリートアートが突如街角に現れたり、まるで都市全体がミュージアムのようです。生活の中に自然とアートがあり、活き活きとした生活のきっかけとなってくれています。」

アート、デザインは新たな気づきのきっかけとなり、様々なものをつなぐ媒介となっている。永山さんが手がけたドバイ万博の日本パビリオンは日本と中東のつながりを意識して設計され、Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2022での大型インスタレーション“うみのハンモック”はめぐるモノとして人々につなげることを意識してデザイン設計された。
2020年ドバイ国際博覧会 日本館 ©️2020年ドバイ国際博覧会 日本館
「建物とは、形あるものだけでなく、コトを生み出しその場や人に意味を与えてくれます。Amazon Echoは、空間の中に新しいコトを生み出すきっかけとなってくれるんだと感じました。」と永山さんは語る。
Alexaは常に成長し、さまざまな機能が追加されていくことで、空間にインスピレーションを与え、毎日の暮らしを豊かにし続けてくれる。まさに一人ひとりが「アレクサ」と声にすることは、その空間に新しい生活動線を生む、これから続いていくという点でサスティナブルな住環境を生む設計要素なのだ。

スマートホームは建築的要素をミニマムに構成する

「住宅にAmazon Echoのスマートホーム機能を取り入れることで建築が縛られてきた生活インフラをミニマムに絞っていける。そのことで生活に時間的、空間的ゆとりが生まれるのがいいですね」とも言う。永山さんは物理的な距離にしばられない住空間の家電制御として、スマートホーム機能を評価する。

「住宅設計もできるだけ余計な要素をなくしてシンプルにしたい。特に配線や配線盤、スイッチ類、コンセントは、住む人がどんな行動をするかで位置や高さが決まる。小さい部分ながら、配置を間違えてしまうと日々の暮らしに小さなストレスがかかる。建築家の仕事は自然に心地よい暮らし、自分らしい暮らしができる環境を整えること。そういった意味で、Amazon Echoによるスマートホーム化も“いつのまにかそうなっている”という状況をサポートしてくれますね」
たとえばソファに座りながら電気を消すといった作業でさえ、壁のスイッチから解放されれば、ソファの置き場所が自由になる。インテリアプランに与える効果も大きい。Amazon Echoはハンズフリーで使える音声操作を通じて、日々の暮らしの中で“できること”の幅を広げ続ける。

アートとスマートスピーカーの共通点は、絶え間なく好奇心をもたらし、充実したライフスタイルを過ごす起爆剤になることだ。Alexaの語源は古代のアレクサンドリア図書館で、まさに叡智の起源だった。そんなデザインピースを宿したAmazon Echoはアートのように新時代の暮らしに欠かせないクリエイティブなパートナーとなってゆくだろう。
Echo Show 10:10インチのHDスクリーンが、あなたを追って左右に回転する
Echo Studio:計算して配置された5つのスピーカーが部屋を埋め尽くす広大で没入感な音を生む

NEXT CIRCULATION Sustainable & Technology

Amazon Echo 「Echo Show 10」「Echo Studio」を展示します。
Amazonは、サステナビリティを考慮したデバイスをデザイン。
「Echo Show 10」は、使用していない時は、低電力モードにして使用電力を抑え、また使用電力相当のクリーンエネルギーを生産できるよう、新たな風力発電所や太陽光発電所を米国に建設している。
 スマートホームは、空間の可能性を広げるテクノロジーの選択。スイッチレ スな“声”家電操作が、クリエイティブでフレキシブルな空間をデザインする。


取材・文=本間美紀(ライフスタイルジャーナリスト)

写真:尾鷲陽介

BRAND / CREATOR

Amazon Echo

Alexaが暮らしのお手伝い 毎日の暮らしを快適に。話しかけるだけで、タイマーのセット、各種リストへの項目追加、カレンダーへの予定の追加、リマインダーの設定などができます。

©2022 Amazon.com, Inc. 又はその関連会社。Amazon、Alexa、Echo 及びこれらに関連するすべての商標は、Amazon.com, Inc. 又はその関連会社の商標です。

https://www.amazon.co.jp/