昨年のDESIGNART「Experimental Creations」、ならびにミラノデザインウィーク「Ventura Future 2019」で発表した「Equilibrium（イクイリブリウム）」のインスタレーション展示を中心に、村越淳の初個展を開催します。「Equilibrium」は、連なった中空のユニットにワイヤーを通し、両端を荒川技研工業の製品「アラカワグリップ」で締めることで、ランダムに曲がりくねった一本の長い線状の形態を創り上げることができるシステムです。グリップを介してワイヤーの引張応力とユニットの圧縮応力が均衡して存在し、独特な緊張感を生み出します。アラカワグリップがあることで成立つプロダクト・インスタレーションです。
Jun Murakoshi Design 代表。千葉大学大学院デザイン科学専攻修了、Royal College of Art (MA, Design Products)修了。これまでTakramとの新製品開発、i.labにて新規事業・新製品開発や戦略・ビジョン策定に携る。また、千葉大学国際教育センター特任助教、東京大学知の構造化センター特任研究員として教育研究活動にも従事。『Hublot Design Prize 2017』ファイナリストに選出されるなど、日本、欧州を中心に受賞・展示多数。
企業理念は「ないものを創る」。 荒川技研工業は1975年にワンタッチで自由に位置調整ができるワイヤー固定金具「アラカワグリップ」を世界で初めて開発し、その技術を核として、主にピクチャーレールや建築用ワイヤーシステムを製造しています。 表参道ショールームに併設のTIERS GALLERYがクリエイターたちへ発表・交流の場となり、建築、プロダクツ、インテリア、グラフィット、アート等の垣根を越えた様々な化学反応が起こることを期待しています。
