Butte

2022 年のミラノデザインウィークにて行った照明展「Figure of Light」で発表した新作「Butte」を、現代版のローマンコンクリートともいえるフライアッシュコン クリートを使用して新たに制作します。ローマのパンテノンの天窓の明かりからインスパイアされた照明であることから、素材についても引用が可能ではないかと考え ました。
ローマンコンクリートは原料に火山灰を含有させていることが知られており、通常のコンクリートが 50~100 年であるのに対して 2000 年以上の耐久性が確認され ています。 現代においては火力発電所で石炭を燃焼させる際に生まれる灰の一種であるフライアッシュも、セメントと混合させることにより強度と耐久性が増すことが知られてい ます。副産物でもあるため、同量のコンクリートを生成する場合と比べて平均 41%、1t あたり 50kg の CO2 削減にもつながる素材となります。