Architecture

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国立新美術館

area: 六本木/ROPPONGI

information

美術館は何よりも人が集まる楽しいサロンでなくてはなりません。そのためにはミュージアムショップ、カフェ、レストラン、そしてロビーの果す役目は重要です。ここでは周囲に植樹される樹林にとけ込むようなかたちで、フラクタルな曲面で構成されるガラスのアトリウムが特徴のひとつとなっています。外側には直射光や紫外線をカットするガラスルーバーがあり、省エネにも貢献しています。2番目の特徴は2,000㎡をモジュールとする大規模な展示ユニットが7つあることで、それぞれにフレキシブルな間仕切が可能で、大型の公募展だけでなく数多くの企画展示が同時に開催できます。よって最も重要な点は、搬出入、審査、展示、撤収作業をいかに機能的に効率よく、快適に実施できるかにあります。そのため作品の搬出入システムは、徹底して合理化されています。楽しいアトリウムと効率のよい搬出入・展示の組合せが国立新美術館の見所なのです。

Architect

  • 黒川 紀章
    建築家

    1934年名古屋市生まれ。京都大学建築学科を経て、64年東京大学大学院博士課程単位取得。文化功労者、日本芸術院会員、日本景観学会会長、英国王立建築家協会名誉会員、米国建築家協会名誉会員、ドイツ建築家協会名誉会員。主な叙勲に、フランス芸術文化勲章 オフィシエ、ワールポール賞、鄭州商都フレンドシップ賞、文化功労者顕彰等。主な作品に「山形県・寒河江市庁舎」「中銀カプセルタワービル」「クアラルンプール新国際空港」「ヴァン・ゴッホ美術館新館」「大阪府立国際会議場」などがある。

FACILITY

  • 国立新美術館
    施設

    国立新美術館はコレクションをもたず、国内最大級の展示スペース(14,000㎡)を生かした多彩な展覧会の開催、美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、教育普及など、アートセンターとしての役割を果たす、新しいタイプの美術館として2007年1月21日に開館しました。内外から人やモノ、情報が集まる国際都市・東京に立地する美術館として、“美術”を介して人々がさまざまな価値観に触れる機会を提供し、相互理解と共生の視点に立った新しい文化の創造に寄与します。

    address: 東京都港区六本木7-22-2 tel: 03-5777-8600(ハローダイヤル) open: 10:00 - 18:00(入場は17:30まで) ※会期中の毎週金曜日、土曜日は20:00まで(入場は19:30まで、展覧会により異なる場合があります) close: 火曜日(祝日又は振替休日に当たる場合は開館し、翌平日休館。)

※ショップや美術館など屋内に入ることができる建築の場合、内観を撮影する場合は施設スタッフの許可を得てからお願いします。決して無断で撮影することのないようお願いします。

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